インフルエンザ予防薬(内服薬または吸入薬)の処方が自費で可能です。

「インフルエンザにかかりたくない」とき、「予防薬」という選択肢があるのをご存じでしょうか。

インフルエンザ発症者と接触後48時間以内にオセルタミビルカプセル(タミフルのジェネリック薬)内服、またはイナビル吸入をすると、発症の頻度を10分の1程度に抑えることができます。
予防内服は保険が適応にならないため、全て自費になります。

★オセルタミビル内服薬
成人もしくは体重37.5kg以上の小児:
 1日1回、1カプセルを10日間 6,000円(税抜)

★イナビル吸入薬 (1回の吸入で10日間効果があります)
成人もしくは10歳以上の小児:40mgを1回吸入 9,000円(税抜)
10歳未満:20mgを1回吸入 7,000円(税抜)

【予防投与の対象者】
薬剤の添付文書上における予防投与は、「インフルエンザウイルス感染症を発症している患者の同居家族又は共同生活者である下記の者を対象」となっております。(1)高齢者(65歳以上、(2)慢性呼吸器疾患又は慢性心疾患患者、(3)代謝性疾患患者(糖尿病等)、(4)腎機能障害患者
薬剤の安全性はある程度確認されておりますが、添付文書上にないご対象者への予防投与(受験生の予防など)については、大きな副作用が出た場合、厚生労働省の「医薬品副作用被害救済制度」の対象外になる可能性があります。

☆以上のことをご理解いただいた上で、当院では「受験生の予防」目的にイナビルのみ処方が可能です。

【副作用】
・オルセタミビル
下痢、発疹、腹痛、悪心、嘔吐、めまい、頭痛、不眠症、ALT増加、蛋白尿など
・イナビル
下痢、 胃腸炎、悪心、嘔吐、腹痛、口内炎、腹部膨満、食欲減退、腹部不快感、めまい、頭痛など  
その他、まれな副作用として異常行動。ただし異常行動はインフルエンザ自体による脳炎・脳症の症状と考えられています。

・未承認医薬品であることの明示(異なる目的での使用)
添付文書上にない対象者への予防目的での使用については国内で承認されていません。
・入手経路等の明示
国内の医薬品販売代理店経由で入手しています。
・国内の承認医薬品等の有無の明示
インフルエンザ予防に関する効能・効果が承認されている同一成分の薬はありません。
・諸外国における安全性に関わる情報の明示
タミフルの重篤な副作用として頻度不明の精神・神経症状、異常行動